女子ソフトボール決勝の前に

昨日の連続の激闘は、何より上野の神懸かり的な強さを目の当たりにした恐ろしい一日だったんだけども、気になるのは打撃の弱さである。いくら上野が世界一のピッチャーで世界一のピッチングをしても点数が入らなければソフトボールは勝てんのだ。
決勝の前に書いておくが、日本チームは相当の練習をしているのだろう、守りは固いのだがイマイチ得点力に欠ける。どうも皆オリンピックに飲まれているのか打撃順が悪いのか、ヒットが出ても点に繋がらないことが多い。予選でも残塁の多さが気になった。昨日もそう。それではアメリカには勝てない。やはりアメリカには打撃力がある。サッカーで言うところの決定力不足だろうか、とにかく日本にそれを感じる。
そして上野の体が心配である。昨日のオーストラリア戦では、正直延長入ってからは早く上野を楽にしてあげたくて、途中から思わず目を背けたい思いでいっぱいだった。それでも球威が落ちず投げ切った彼女の強さには感服するが、その責任感により今日もマウンドに上がるのだろう。そして勝つまでマウンドから降りないのであろう。予選ではもう一人のピッチャー坂井を酷使してでも*1、上野をなかなか出さなかったのはこういった勝負を見越してなのだろう。予選のアメリカ戦では負けても上野は出さず、翌日上野を登板させた中国戦で、勝っていたのにも関わらず最終回に坂井を登板させたのも今ならうなずける。確かに今回のチームは上野が機能しないと、強豪相手には厳しい戦いになるの目に見えている。上野一人だけに負担がかかっていたとしても、それじゃないと勝てないのだ。
どうか上野の体が壊れませんように。そして日本の打撃も爆発しますように!私はきっと信じている。シドニーでもアテネでもやってこなかった金メダルはきっとこの日のためにやってくることを。
シドニーアテネも見ていたよ。なので女子ソフトの思い入れ半端ないっす>< 勝ってほしい、本当に。

*1:予選は坂井ばっかり投げていたイメージが強い